
豊前国の古代港「草野津」から「かやの津」へ
万葉集が編まれたいにしえの時代から、さらにさかのぼること約一三〇〇年前。
現在の「かやの津直売所令和」から約二キロほど離れた延永ヤヨミ園遺跡周辺には、豊前国の主要な港「草野津(くさのつ)」が存在していたのではないかと推測されています。
当時、湾の入口にあたる蓑島が天然の防波堤となり、波のおだやかな砂地の奥深い良港であったと考えられています。そのため、現在の行橋駅周辺をはじめ、市内中心部の多くは海に面していたとも言われています。

現在でも行橋市行事七丁目から長音寺付近にかけて「草野」という地名が残っています。一般には「くさの」と読まれていますが、古代文献の調査により、「草野」は本来「かやの」と読まれ、「草野津」は「かやのつ」と発音されていた可能性があることがわかってきました。
草野津があったとされる延永ヤヨミ園遺跡からは、船をつなぐための係留杭や船の舳先が出土しています。また、「天平六年(西暦七三四年)」と記された木簡も発見されており、古代より草野津から難波津(大阪)などへ向かう交易船が行き交っていたことがうかがえます。

この古代の港には、畿内の難波津や中国・朝鮮半島方面へ向かう交易船が多数停泊し、周辺には交易品を保管する倉庫群が建ち並んでいたのではないかと想像されています。
「かやの津直売所令和」は、そうした草野津の往時の繁栄に思いを馳せ、かつて港のそばにあったであろう倉庫をイメージして設えました。地元の新鮮な農産物や特産品を集め、地域の恵みをお届けする場として運営しております。
古代へのロマンを感じていただきながら、地元の新鮮な産物や特産品をお楽しみいただき、地域の“食の市場”として皆さまのお役に立てれば幸いです。
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